外壁の手入れ

 最近は、外壁面にALC材を使用した建物を、あまり見かけませんが、既存の建物には、ALC材使用の建物がまだ沢山あります。

ALCは1962年にヨーロッパから、導入されて、50年たちます。
版の幅は600mm、厚さは75mm以上の厚型と、50mm以下の薄型に大別されます。ALCパネルとは、高温高圧蒸気養生された、軽量気泡コンクリート板の材料です。鉄骨造となると、コンクリート板、押出成型セメント板、それとALC板、鉄板となりますが、基本的には、板と板のジョイント部分は、コーキングの充填により、止水しています。鉄骨構造体の揺れによるコーキングの亀裂、外壁板の破損等により、板内部の鉄筋の腐食で錆、錆の膨張により板材の爆裂等、負のスパイラル状態です。又 コーキングの劣化等、表面仕上材の手入れが悪いのも重なり、重病化しています。
薄物は、鉄骨の胴縁下地の為張替は、胴縁がしっかりしていれば可能ですが、問題は、厚物の場合です、鉄骨の胴縁下地が無い為、ALC板を撤去すると、室内が丸見え状態です。
工事中の仮住居が必要になり、工事費も高額になります。
又 既存ALCの上に、新しく外壁を設ける方法がありますが、そのパネルを取付ける下地が必要になる。
下地は、ALC板にアンカーを打ち下地を設けたいが、ALC板本体が劣化して、強度が無い場合もあります。
気になっている所はないでしょうか、点検は出来るだけ早めに、コーキングの劣化防止の為にも、表面仕上材の手入れが重大な要素です。

私共、いつでも御相談に乗ります。気楽にどうぞ。      積算部  浜屋 憲衛

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